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加藤哲郎教授の講演会「GHQ/G2ウィロビー=CISポール・ラッシュの諜報工作」http://blog.goo.ne.jp/takasin718/e/056852bd823dca7a338d4f223b755afd

今回の加藤先生の講演で面白かったのは、やはり、ポール・ラッシュの話でした。戦前、いや、大正末期の14年に宣教師として来日し、清里高原を開拓し、「清里の父」として記念碑が建っていることで有名でしょう。この人は、1979年に東京の聖路加病院で82歳で亡くなりますが、日本にアメリカンフットボールを広めた「アメフトの父」であり、戦後の立教大学を立て直して奨学金制度を設けるなど、「中興の祖」としても名を残しています。

 それらが「表の顔」だとすると、「裏の顔」は、戦後占領期にGHQの参謀第2部(G2)の民間情報局(CIS)に所属(陸軍少佐)し、G2のウイロビー部長(少将)の直属の部下として、戦犯リストを作成したり、ゾルゲ事件の被告の生き残りだった川合貞吉を取り調べたりしていたのです。あの「細菌部隊」で有名な731部隊の石井四郎元中将の免責工作にもかかわったとも言われます。

戦前から面識のあった外務官僚の澤田廉三と美喜(孤児院エリザベス・サンダース・ホーム創設者)夫妻の東京・麹町の邸宅を接取して、事実上、CISの本部として使っていたことも有名ですね。この「澤田ハウス」で、ポール・ラッシュは退役記念パーティーを開催し、吉田茂首相やウィロビー少将らと一緒に写っている写真も残しています。

 

加藤哲郎ネチズンカレッジhttp://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml

「原爆と原発の間」http://members.jcom.home.ne.jp/rikato/120526atom.pdf

 「SFとしての『原子力平和利用』」http://members.jcom.home.ne.jp/katote/SFATOM.pdf

加藤哲郎 原発問題を考える-「原子力平和利用と科学者」

http://www.youtube.com/watch?v=7XztLLgOMSU

 

小出裕章「私は水戸巌を仰ぐ、マルクス主義者です」http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/kouen.html